軽微なネタバレを含みます。
今日は、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見てきました。
物語の核心には触れませんが、話をするうえで進行上の軽微なネタバレを含みますので、
視聴前に何も知りたくない人はブラウザバックをお願いします。
また、最後にはどうしても言いたいことがあるため大きなネタバレがあります。
未視聴の方はご注意ください。
逆に、見に行くのを迷っている方は見に行くための判断材料に使っていただけると幸いです。
アニメ本編未視聴でも感動
本作は、放送されたアニメを未視聴であっても作品に入り込めるよう、工夫がされています。
もちろん視聴済みの方が開始5分で泣くこと間違いなしです。
物語は、ヴァイオレットが手紙を書いた家族の孫が、その手紙を見てヴァイオレットを調べに行く導入になっています。
物語の節々にアニメでヴァイオレットが歩んできた道のりが描写され、必要最低限のつながりは追うことができます。
そのおかげで未視聴であっても、本物語で大きく置いて行かれることはありません。
開始5分で泣く
このような感想を抱いている方は多いと聞きました。
先ほども少し触れましたが、導入の家族はアニメ本編でも屈指の感動の話に出てくる家族だからです。
残念ながら本人が出ることはなかったのですが、それでも劇場内に鼻をすする音は聞こえてきました。
どうやら導入時点ではヴァイオレットがいた時代から、50年は経過しているかと思います。
この50という数字が、導入の家族が誰なのか導き出すネタバレにならないよう祈っております。
後日談のような形で、孫が手紙を読んでヴァイオレットに興味を持ち、視点が変わります。
少佐の話だけではない
予告編を見ただけですと、この劇場版はヴァイオレットとギルベルトの話だけのように見て取れます。
ですが実際はそうではありませんでした。
もちろんその話がメインには変わりないのですが、そこに行くまでに欠かせない手紙を届ける話がありました。

予告編にもありました、この子の話です。
私は予告編を見ずに行ったのですが、この子…ショタです。
これだけで見に行く価値があると言わざるを得ませんがそれは最後にお話しします。
この子と少佐の話が劇場版の内容になります。
おそらくショタの話をジャブにして少佐でストレートをかます構成だったのでしょう。
ですが、私はそうはなりませんでした。
正直、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はヴァイオレットと少佐の話より、ほかの人の話の方が感動できるものが多いと思います。
今回も個人的にはそうだと、感じます。
もちろん少佐がらみの話も泣ける要素もあり、実際劇場内でもすすり声が聞こえてきました。
ですが、最も館内で皆が泣いていたのはこのショタの話だったと私は思います。
なので、ギルベルトとヴァイオレットとの話だけで警戒している人はご安心ください。
このショタがとてもいい仕事をしています。マスクが濡れて使い物にならなくなるところでした。
これ以上はネタバレになりますので控えますが、このショタは劇場版で完結していますので、気軽に見に行って号泣しましょう。
ネタバレを含む感想
これより下は、先ほどのショタのネタバレを含む感想になります。
予告編や今までの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」からわかっている人もいるかとは思いますが、未視聴の方は上記まででお戻りください。
では、お話しさせていただきます。
まず、あのショタことユリス君。
最初の登場では電話で休日のC.H社にいきなり代筆の依頼をする生意気ぶり。
正直好きになれない登場の仕方でした。
さらには親や何よりとてもいい子の弟君に怒鳴ってしまう残念な印象。
だったのですが、全て素直になれない裏返しでした。
加えて自身の死期を察して手紙を出そうとする健気さ。急に好感度が上がり困惑しかないです、いいぞもっとやれ。
最初は順調に代筆を進めて家族3人分の終えたのですが、実はさらにもう一人書きたい相手がいたのです。
親友のリュカくん。またもやショタです。
いざリュカくんの分を代筆という時に容体が悪化。回復するまで待つことになりました。
その後、ヴァイオレットがライデンを離れている最中にユリスくんが危篤状態に。
ただでさえ細い手足だったのにもはや顔までやつれ、回復の見込みがないことが見てわかってしまいます。
ヴァイオレットが代筆に行けなかったので急ぎアイリスが向かったのですが書いている時間もないことが明白。
その為アイリスは電話を使ってユリスの想いをリュカに届けるのでした。
その時の2人のやり取りが涙腺耐えられません……。
見舞いにも来るなと言ったユリスはそのことを泣きながら、声を振り絞り謝ります。
リュカもわかっていたと、来るなと言われても心配で病院に行き、窓からユリスのことを見ていたことを謝りました。
2人とも通じ合っていたんですよね。そして、「ずっと友達だ」と。
伝えられないかに思えたユリスの想いはこうしてリュカに伝わりました。
そして、その直後にユリスは息を引き取ってしまい、家族は泣き崩れます。
その後代筆した手紙を読み、ショタの話は終わりました。
私も泣き崩れ、劇場内でも抑えきれない鼻をすする音が聞こえてきます。
死に別れが自分の中で一番涙腺に堪えるのに加えて、死んだ後に自分の素直な思いを、あいしてるを届けるのがどうしようもなく感動します。
正直に言えば私はユリスは紆余曲折を経て生きているのだと思っていました。
そう思っていたが故に、ユリスの死を受け入れがたく耐えられませんでした。
残した手紙も彼の想いが詰まっており読んでいる両親と一緒に涙が止まりません。
この後でヴァイオレットとギルベルトの話があるのですが、正直メインディッシュの後のデザートにしかなりませんでした。
それくらいこの話が心突き動かす内容でした。
ネタバレも含むためこう言った内容は書き込むべきではないのでしょうが、それでも私はこのユリスの話を書き留めたかった。
それくらい「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は見て損はない作品であると断言できます。