2020年9月NTTドコモがNTTに買収され、公開買い付けが行われました。
今回は配当金目当てで届いた書類に目を通していなかった哀れな結末をお話ししていきます。
他証券会社の口座開設の手間を惜しんで無駄に損失を出してはいけません。
他証券に口座開設の手間を怠るな
公開買い付けに出遅れた理由は単純に面倒だったからです。
まず届いた書類は送付状、何枚にもわたる決議資料、同じく公開買い付けのやり方です。
私はこの中で何枚にもわたる決議書類に理解のほとんどを注力してしまいました。
これが一番の間違いだったと今では断言できます。
理解力が奪われた状態で確認したのが公開買い付け手順書類でした。
記載されていた内容をざっくりまとめると、
- 指定の証券口座を持っていない人は開設して
- なければ公開買い付けはできません
- 他証券会社から口座振替して
- 単元未満株は市場でやり取りできないよ
みたいな内容だったのですが、忘れちゃいけないのが上記の期限と単元未満株の扱いです。
一見、他証券会社から口座振替して現金が振り込まれると解釈してしまったのですが、今回の口座振替は通常の口座振替とは意味合いが異なっていました。
正確には、「他証券会社から(指定証券会社に株式を)口座振替して」という内容だったのです。
そもそも申込期限を気にしていなかった時点でどうしようもないのですが、都合のよい解釈をしてしまったのが大問題です。
私が所持していたドコモの単元未満株は4株。買取額でいうと約12,000円です。

今はまだ上場廃止がされていないので口座に残っていますが、上場廃止後は株自体がなくなるので口座から抹消されます。
つまり、12,000円をドブに捨てたと同義です!!!!
公開買付から学んだこと
12,000円の授業料を糧に、今回学んだことは以下の通りです。
- 公開買付には遅れるな
- 注力して読む内容を取捨選択せよ
- リスクを正確に認識せよ
公開買い付けの書類が届く=その株は将来無価値になるということです。
農業と同じで、収穫期を逃すとただ腐るだけなのでしっかり売り払いましょう。
次に、届いたもの全てに全精力をつぎ込むのは非常に労力を消費します。
残業が続いて帰ったら寝る生活を続けていてはしっかりと読む時間もないでしょう。
そんな時間・労力がない時こそ、何が優先なのかをしっかり抑えましょう。
最後に、行動に伴うリスクをしっかり把握しましょう。
今回のドコモ株買い付けを放置したことに生ずるリスクは株を買った費用12,000円だけでした。
これが100株以上買っている内容でしたら、損害はこれぐらいでは済まなかったでしょう。
口座を開設する手間と、12,000円の損失。
正直この損失はとてもでかいです。無駄に捨てるくらいならほかの株を買うことができ、そこからさらに金の卵を産む鶏を育てることができます。
一時の判断で避けられる損失を被ってしまわないよう、リスク管理にこそ注力する必要があると思います…。
それではお世話様でございます。